唐綴

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畝丘市街地の南の境目となっている緋陵川をこえると、次第に田園風景となります。この地域一帯は古くから「尾高野」とよばれ、なだらかな起伏と里山の風景で親しまれてきました。

その風景は現在でも偲ぶことができ、唐綴(からとじ)を始めとして庵原(いおはら)、鹿荻(かのぎ)などの小さな集落と、それらをつなぐ里の道、雑木林、社、ため池などがのどやかな景色を彩っています。

また、図の右側を南北に通っている国道75号線は通称「国府大路」と呼ばれる歴史ある道で、古く律令制で設置された和城国府と畝丘の街をつなぐ重要な道であり、現在でも主要な幹線道路として機能しています(和城国府は現在の南畝町砌坂付近にあったと言われています)。

もうひとつ図中に見えている国道は64号線、通称「坂戸街道」で、国府大路と同じくこちらも古来より坂戸と畝丘の街を結ぶ重要な道路です。特に楠切地区と障子越地区の境目にある小さな峠は「障子越」と呼ばれ畝丘の街が見渡せる位置にあり、加えてここから南は畝丘の外とされてきた経緯から、歌枕や浮世絵などの題材にもなってきました。

この障子越を北側に降りた付近には畝鹿線が通っています。畝丘駅と鹿台駅を結ぶ、畝丘市を横断するような路線です。旅客列車としては1時間に1本程度と少ないですが、本来は明和地方で採掘された石炭を運ぶ目的で敷設された路線で、現在でも貨物列車が行き交っています。

地図一覧

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